不妊治療で男性がまずやるべきこと

妊活男性すべきこと

「不妊治療」と聞くと女性が受ける治療というイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか。特に男性はそう捉える傾向が強く、まだまだ男性側の不妊治療は浸透の域にに達していないのではないでしょうか。実際に私も初めはそうでしたからよく理解できます。もちろん一言に不妊治療といってもその深刻さやステージは様々ですから、一括りにはできないでしょう。しかし、共通して言えるのは男性も女性と同じ温度感で不妊治療と向き合う事がとても重要です。少なくとも私はそう確信しています。

男性要因へのアプローチを怠る事で不妊は長期化する

私自身振り返ると反省する事ばかりです。統計から見ると不妊の要因は女性起因40%、男性起因25%、男女共にあり25%、問題なし10%と女性側に依存する比率が高いのは事実です。ですが、男性も25%ある上に男女共に問題ありまで広げると約半数に男性が関わっています。この事実を正しく認識するところから正しい努力のあり方が見えてくるのではないでしょうか。男性が不妊治療に参加しないという事は50%の可能性を横に置いて結果を出そうとしている事になります。当然男女が互いに努力しゴールを目指す方が妊娠の確率が上がる事は言うまでもありません。

精液検査で「妊娠可能」と診断されても終わりではない

妊娠可能と言っても、結果を分類していくと運動率や直進性、奇形比率などで分類すると優劣はありますし、精子を採取する時の体調によっても数値は変動します。つまり、妊活中の男性は妻と同様に体調管理には人一倍気を遣わなけれないけません。切羽詰まった私はタバコをやめて週3日の休肝日を設ける事にしました。食事も白米を酵素玄米に置き換え、清涼飲料水は基本口にしません。毎日一定量の水を飲んでいます。他にも腸マッサージやストレッチなど話し出すとキリだないですが、妻と同じ温度感で体調を整えるべくメンテナンスを習慣化しました。男性の皆さん、ぜひ実践してみて下さい。継続が大切なので、出来ること且つ続けられる事から徐々に始めてみて下さい。奥様もとても心強く感じ安心感が増すのではないでしょうか。

具体的に男性がやるべき事

メンタル的な話が先行しましたが、それだけメンタルがコンディションに関係してくると確信しているからこそです。次はもう少し具体的な話にも触れておきます。不妊治療に男性の参加、自分事感が重要な事は理解いただけたと思いますが、実際に何からすべきなのでしょうか。

男性も不妊治療の基礎知識をインプットしましょう

個人的には基本的な知識を持つ事です。夫婦で家族会議から進めたい所ですが、奥様と我々男性ではスタート地点での基礎知識に大きな差があります。ですから、まずは本やネットで情報を仕入れておきましょう。不妊治療といってもどんな検査を受けるのか。また、タイミング療法から体外受精・顕微受精まで手法は様々です。これらに偏見を持っている方すらいるのではないでしょうか。その状態で奥様と話し合っても不要にぶつかり合ってしまう懸念があります。ですから私のおすすめはまず男性側が基礎知識を取得する事から始まります。さらにポイントを絞ると不妊治療とはどういった検査を行い、どう言った選択肢があるのか。また、経済的な問題も出てきますので自治体の助成金制度を調べておく事をおすすめします。

奥様としっかり話し合う

基礎知識をインプット出来たら奥様との話し合いです。奥様はどういった進め方をされたいのでしょうか。そしてあなた自身はどう進めるべきと考えているのでしょうか。まずはタイミング療法から始めるのか。既にそれでうまくいかないからもう一歩踏み込もうとされているのか。それは人工受精なのか体外受精なのか。体外受精で何度もうまくいかず顕微受精に進むのか。受精卵の段階で移植するのか、胚盤胞まで育ててから移植するのか。状態やステージによって選択肢は様々です。奥様の身体への負担はもちろん経済的な負担も発生します。それらを踏まえてお互いの知識や考えのギャップを埋めて納得感のある治療方針を選べれるのがよろしいかと思います。

体調管理が精液の質を高める

何は控えた方が良いとか、この栄養素を摂った方が良いとか色々情報がありますが、私が重視しているのは引き算です。何かを加えて行くのも重要ですが、現代人は往々にして過剰摂取の傾向にあります。それは加齢に伴う体型変化を見れば明らかです。タバコやお酒の摂取がマイナス要素である事は誰でもわかると思いますが、日々普通に摂っている食事が既に過剰摂取など誰も気づかないのではないでしょうか。過食は消化過多となり代謝酵素の働きを阻害する為、身体のコンディションは上がらないですし、このツケが蓄積されていくと肥満や生活習慣病に繋がります。私は白米を酵素玄米に置き換え、揚げ物を減らしました。そしてケミカルなものを極力遠ざけ、日々飲むのは水と少しの塩を混ぜた塩水です。ブラックコーヒーを1杯飲みますが、缶やペットボトルのものではなく、ドリップコーヒーのみです。

あと血流と運動量・筋肉量は切っても切り離せないので、日々20分以上歩く事と週2回軽く自重トレーニングをしています。通勤していれば誰しもその位は歩くでしょうし、トレーニングも筋肉量の多い脚メインでスクワットをしているだけです。これだけでも随分と健康的なコンディションを保てるようになります。認識できる健在的なストレスと異なり、潜在的な蓄積型のストレスは運動や瞑想で解消するのが手っ取り早くおすすめです。奥様とヨガなんかも良いと思いますよ。私は長い時間やるのが苦手で結局自重トレーニングを選択しましたが・・・。

最後に

ここまでお読みいただいた男性なら、もう病院に検査をいく事や妻任せの不妊治療を継続する事はないかと思います。年齢や状態により追い込まれている程に重要な点であり、1日でも早く気づくべき点だと私は考えています。私も長い妊活生活を通して気づいた事が数多くあり、どれも「もっと早く知っていれば」「もっと早く気づいていれば」と思う事ばかりです。

そんな数ある気づきの中でも私が最も重要に感じているのは、やはり妻と足並みを揃える事。妻の安心感や信頼感。それがどれだけ妊活に重要なものかを痛感しています。そうしていると互いの仲も深まりますし、辛さも訳あり軽減出来たり癒やし合う事が出来ます。ストレスは妊活の大敵ですからね。最後にコメントを残すなら、それは男女の差を理解しておく事でしょうか。男性は理屈から入り、女性は感情から入る事が多いと思っています。男性は知識を持つと正論で進みたくなりますが、女性は聞いてほしい、分かって欲しいが先です。ただでさえ不妊治療は女性にばかり負担がのしかかります。だからこそパートナーの話に耳を傾ける事。ひょっとするとこれが一番大切で、男性がまずやるべき事なのかもしれませんね。

最後までお読み下さり、ありがとうございました。

 

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